所用で筑西方面へ出かけた日のこと。
用事が終わったのはちょうどお昼前。土地勘はまったくありません。こういうときに頼れるのはGoogleマップひとつ。「ラーメン」と検索して、出てきた候補の写真を片っ端から眺めていると、一枚の写真に目が止まりました。
昆布水つけ麺。透き通った昆布水に浸かった、美しく折りたたまれた細麺。……正直に言うと、私、昆布水つけ麺ってあまり得意ではなかったんです。でも、この写真の美しさに惹かれて「ここにしよう」と決めました。
看板を探して、一度素通り

Googleマップを頼りに到着。駐車場に車を停めて「お店はどこかな〜」と建物を見ながら車を運転していたのですが……一度、見つけられずに素通りしてしまいました💦
それもそのはず。紺色の暖簾に、白い家紋のような上品なロゴと「NAGASHARI」の文字。大きなラーメン屋らしい看板はどこにもなく、まるで料亭のような佇まい。手書きの「一生懸命 営業中」の立て看板がなければ、気づかず通り過ぎていたかもしれません。
あとで知ったのですが、店主さんは横浜の名店「維新商店」と、栃木・小山の「横倉(YOKOKURA Store House)」で修行された方とのこと。2023年8月オープンの、淡麗系(あっさり澄んだスープ)が看板のお店でした。この控えめな佇まい、納得です。
到着は11時30分ごろ。このときは待たずにすんなり入れたのですが——座ってほどなく、店内の待ち席はあっという間に満席に。危ないところでした。控えめな佇まいでも、地元では知られた人気店のようです。
正直に告白します。実は昆布水つけ麺が苦手でした
私、これまで昆布水つけ麺を何度か食べて、あまり美味しいと思えなかったんです。理由は「つゆが薄まること」。麺についた昆布水がどんどんつけダレに入っていって、食べ終わる頃には味がぼやけてしまう……そんな印象でした。
「もしかして、私の食べ方が間違っているのでは?」
そう思った私は、お店に着く前にこっそり”昆布水つけ麺の食べ方”を検索していました(笑)。そして席に着いてメニューを開くと——なんと、調べたのとまったく同じ食べ方が、ちゃんと書いてあったんです。

おすすめの食べ方
1. 藻塩を麺につけてそのまま食べる
2. 麺をつけダレにつけて食べる
3. 最後に昆布水をつけダレに入れてスープ割にする
注文したのは、昆布水つけ麺(醤油)の大盛り(1,360円)。そして、炭火焼き豚丼(450円)も。
実食レポート——「3つで一つ」だった

運ばれてきた一杯は、写真以上に美しいものでした。きりっと折りたたまれた細麺の上に、低温調理のレアチャーシュー、すだち、大葉。透明な昆布水がきらめいています。
① まずは藻塩を麺につけて、そのまま。これが初体験の食べ方でした。一口食べて——昆布水の出汁と、藻塩のしょっぱさが、絶妙。麺そのものの小麦の味わいに、昆布のうまみと塩がのって、これだけで完成された美味しさでした。
② 何口か味わったあと、つけダレへ。これもまた美味しい。麺についた昆布水がつけダレに溶け込んで、コク、というか出汁の深みがツユにぴったり寄り添う感じ。醤油のキレと昆布のうまみが重なります。
③ そして、例の”薄まる問題”。食べ進めるうちに、やっぱり昆布水がつけダレに入っていって、「あ、味が薄くなるかな?」と思いました。でも——ここで藻塩の出番です。
そう、藻塩があれば、自分で味を調整できるんです。薄まったら麺に藻塩をひとつまみ。すると味がぼやけるどころか、食べるたびに昆布の出汁が足されて、むしろ深みのある”食べ応えのあるツユ”に育っていく。
最後はもちろん、昆布水を入れてスープ割で締め。
これまで「薄まるのが嫌い」だった私が、まさか考えを改めることになるとは。どれが一番、ではなく、①藻塩 ②つけダレ ③スープ割——この3つで一つの料理なんだと、心から納得した一杯でした。
炭火焼き豚丼も主役級

一緒に頼んだ炭火焼き豚丼、これがまた良かった。口に入れた瞬間、炭火の香ばしい香りが鼻まですーっと抜けていくんです。豚肉は柔らかく、味もしっかり。刻みネギと一味のアクセントも効いて、これだけでも満足できる一品でした。
店舗情報
| 店名 | NAGASHARI(ナガシャリ) |
| 場所 | 茨城県筑西市玉戸2979-3 1F C |
| 営業時間 | 昼 10:30〜14:00(L.O.13:45)/夜 18:00〜22:00(L.O.21:30)※日祝の夜は〜20:30 |
| 定休日 | 木曜+不定休 |
| 支払い | 現金のみ |
| 駐車場 | あり(①〜⑧優先+敷地内に空きスペース・計12台以上) |

※昆布水つけ麺は数量限定です。提供状況は最新のSNS等でご確認ください。
まとめ
ふらっと立ち寄った筑西「NAGASHARI」。「昆布水つけ麺、ちょっと苦手」だった私の先入観を、きれいに覆してくれた一杯でした。
美味しくないと思っていたのは、ただ食べ方を知らなかっただけ。藻塩で自分好みに”育てる”という発想を知ってからは、昆布水つけ麺がすっかり好きになりました。同じように「つゆが薄まるのが苦手」と思っている方は、ぜひこの3ステップで。世界が変わります。
控えめな暖簾の奥に、こんなに丁寧な一杯が待っていました。筑西方面に行く機会があれば、また必ず寄りたいお店です。