我が家のサクラは、基本は自宅の夜間充電だけで足りています。それでもたまに遠出をすると、「出先で少し充電できたら安心だな」という場面が出てきます。

以前の記事でも紹介した通り、イオンモールでWAON決済の急速充電を使ってみたことはありますが(イオン急速充電を使った時のレポートはこちら)。でもそれ以外に、充電カード(月額会費)を作らずに、たまの充電だけ手軽に使える方法はないかを調べてみました。
それがアプリで充電予約から決済まで完結できるサービスが2つ
- eMobility Power(eMP)
- ENEOS Charge Plus
です。どちらも充電カードを発行せず、アプリだけで使えるのが特徴。今回はそのうちのひとつ、ENEOS Charge Plusを秩父で実際に使ってみました。
「充電カードを作らない我が家」が、外で充電する方法を調べてみた
ENEOS Charge Plus アプリの基本情報
- App Store評価:★4.5(1,551件)※執筆時点
- 料金:アプリ・月額基本料は0円(使った分だけ)
- 特徴:「充電器の検索 → 充電 → 決済」がアプリひとつで完結
- 詳細な絞り込み検索(普通充電器/急速充電器など)に対応
「充電カードは必要?」と悩む、自宅充電メインの我が家のような家庭目線で、正直に検証していきます。
eMobility Power(eMP)は魅力的。でも会員プランは「月額」がネック


まず候補に挙がったのが、充電ネットワーク最大手の eMobility Power(eMP)。対応している充電器の数が本当に豊富で、「最初はこれにしようかな」と思ったほどです。
実は私、過去に充電器に貼られたQRコードを読み込んで「ビジター(非会員)」として都度払いで充電したことがあります。つまり、会員にならなくても月額0円で使うこと自体はできるんです。
ただ、ビジター料金は単価が割高(※2026年4月からのkWh課金で、急速は高速143円/kWh・一般道110円/kWhなど)。「これからも使うなら、会員になった方が安いのかな?」とアプリで会員プランを見てみたら、出てきたのはこの2つだけでした。
| 普通充電プラン | 急速・普通併用プラン | |
|---|---|---|
| 使える充電器 | 普通充電器のみ | 急速・普通 両方 |
| 月会費 | 1,540円/月 | 4,180円/月 |
| 都度利用料金 | 普通 3.85円/分 | 急速 27.5円/分・普通 3.85円/分 |
| 最低契約期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
| 登録手数料 | 1,980円(初回) | 1,980円(初回) |
※料金は税込(2026年6月時点・アプリ画面より)
そして注意書きに、はっきりこう書かれていました。
※充電器を未使用の月でも月会費が発生します。
つまりeMPは、ざっくりこの二択。
- ビジター(月額0円) … 会員にならず使えるけど、単価が割高
- 会員(月額1,540〜4,180円) … 単価は安いが、最低6ヶ月・登録手数料あり・使わない月も月会費
月に何度も外で充電する人なら会員で元が取れるのかな?
でもほぼ自宅充電で足りている我が家には、正直どちらも中途半端に感じてしまいました。
なので今回は「月額0円・使った分だけ」のENEOS Charge Plusを選びました
その点 ENEOS Charge Plus は、
- 月額基本料0円(使わない月は一切かからない)
- アプリにクレジットカードを登録しておけば、使いたい時に必要な分だけ充電できる
- 会員カードの郵送待ちや、最低契約期間もなし
充電器の数はeMPに比べるとまだまだ少ないのが正直なところ。でも、「たまにの外部充電だけ手軽に使いたい」という我が家の用途にはこちらがぴったりでした。
しかも「充電の単価」自体は、ほぼ変わらない
ここがいちばん大事なポイントなのですが、充電の”分単価”で比べると、eMPもENEOS Charge Plusもほとんど同じなんです。普通充電で並べてみます。
| サービス | 月額 | 普通充電の単価 |
|---|---|---|
| eMP 会員 | 1,540〜4,180円 | 3.85円/分 |
| eMP ビジター(非会員) | 0円 | 割高(急速143円/kWhなど) |
| ENEOS Charge Plus シンプルプラン | 0円 | 3kW 3.3円/分・6kW 6.6円/分 |
| ENEOS Charge Plus 非会員 | 0円 | 3kW 3.85円/分 |
※2026年6月時点・各社公式より(税込)
普通充電の単価は、どこも 3.3〜3.85円/分 でほぼ横並び。つまり違いは「その単価を使うのに月額が必要かどうか」だけなんです。
eMPは、この安い単価を使うために月額1,540〜4,180円が前提。対してENEOS Charge Plusは、月額0円のまま、ほぼ同じ単価で充電できます。
だからこそ、「たまにしか外で充電しないなら、単価が同じである以上、月額0円のENEOS Charge Plusの方が合理的」という結論になりました。月に何度も急速充電を使うヘビーユーザーなら、eMP会員やプレミアムプランで元が取れると思いますが、我が家はそこでは必要ありません。
ということで、アプリにクレジットカード情報を登録して、いざ秩父で初体験です。
秩父で初実戦!アプリだけで充電スタートまで
充電したのは、BOOKOFF秩父上野町店の駐車場に設置されている充電器。ENECHANGE製の普通充電器(最大6kW)が4基ならぶ、デュアルポート式の設備です。

秩父駅・西武秩父駅・道の駅ちちぶもすぐ近くという好立地で、隣にはガソリンスタンド(Dr.Drive)も。買い物やトイレのついでに充電できる、まさに「寄り道充電」向きの場所でした。
操作はカード不要、アプリだけで完結します。実際の手順はこの4ステップ。
① アプリを起動 → 現在地周辺の充電器を選ぶ

アプリを開くと、地図に近くの使える充電器が表示されます。今いる「BOOKOFF秩父上野町店」をタップ。

② 充電器の空き状況を確認 →「ここで今すぐ充電する」
4基のうち3基が「使用可能」。対応は「アプリ/ENEOS Charge Plus カード/EneKey」で、私はアプリ決済を選びました。画面下の 「ここで今すぐ充電する」 をタップ。
③ コネクタを車に接続

「ロックボタンを押しながら抜いて車に接続してください」という案内に従い、充電ガンをサクラの充電口へ。初めてでも画面が手順を教えてくれるので迷いませんでした。
④ 二次元コードを読み取ると充電スタート

最後に充電器に貼られた二次元コードをアプリで読み取ると、そのまま充電開始。会員カードの発行も、受付スタッフもなし。スマホひとつで、ものの数分で充電が始まりました。
ちなみに今回の充電器はENECHANGE(エネチェンジ)製で、本体には「eMobility Power」「ENEOS Charge Plus」「TOYOTA Wallet」のロゴが。ひとつの充電器が複数のサービスに対応しているんですね(このあたりは後半で詳しく)。
そして地味に便利だったのが、充電開始後の画面に出る 「マップに戻る(充電は継続されます)」 というボタン。
これをタップすれば、充電をそのまま続けたまま、車を離れて自由に行動できるんです。私はここから歩いて、お目当ての名物・珍達そばへ向かいました。充電している1時間を、まるごとランチタイムに使えるわけです(その様子は別記事で)。
実データ公開:54%→71%・約1時間・たった246円
そばを食べてウイスキーまで買って、車に戻ってきたのがお昼すぎ。アプリを開くと、しっかり充電が続いていました。


終了の操作も、アプリが1ステップずつ案内してくれるので迷いません。
- 画面の 「充電終了」→「OK」 をタップ →「充電器と通信しています」
- 「充電が終了しました」(チェックマーク表示)→「次へ」
- 「コネクタを抜いてください」(ロックボタンを押しながら車から引き抜く)
- 「ケーブルを片付けてください」(地面に付かないよう所定の場所へ戻す)

最後の「ケーブルは地面に放置しない(故障・転倒の原因になる)」という注意書きまで丁寧。次に使う人のためにも、ケーブルはきちんとホルダーに戻して撤収しました。初めてのスポット充電でしたが、最初から最後までアプリの画面どおりに進めるだけで完了です。
最後に出てきた「充電終了」画面に、料金と電力量がまとめて表示されます。

今回の充電結果がこちら。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 充電スポット | BOOKOFF秩父上野町店(ENECHANGE製・普通充電) |
| 充電前バッテリー | 54%(車のメーター・オド23,077km・10:56) |
| 充電後バッテリー | 71%(+17%・車のメーター) |
| 充電時間 | 1時間4分 |
| 充電量 | 3.29kWh |
| 利用料金 | 224円(税抜)/ 246円(税込) |
| 終了理由 | 正常終了 |
※アプリの料金画面では「SOC(充電率)」は「-%」表示。サクラの場合バッテリー残量はアプリに連携されないため、上の54%→71%は車のメーター側で確認した数字です。
246円の内訳——計算がピタリ合いました。
この料金、ENEOS Charge Plusの普通充電(3kW)レートで計算すると、きれいに一致します。
1時間4分(64分)× 3.85円/分(税込)= 246.4円 ≒ 246円
(アプリ画面の税抜224円 × 1.1 = 246円)
普通充電の単価はeMP会員(3.85円/分)ともほぼ同じ。月額0円のまま、会員と変わらない単価で充電できたことが、実データでも裏付けられました。1時間ちょっと充電して、ジュース1本ぶんちょっとの値段です。
「最大6kW」なのに実測3kWだった理由=デュアルポート
ひとつ「あれ?」と思ったのが、充電のペースです。
充電器の看板にも本体にも 「6kW」 と書かれているのに、今回の実績は 3.29kWhを約1時間(64分) = 実際の出力は およそ3kW でした。表記の半分です。

理由は、この充電器が デュアルポート式だから。1基のポールに充電口が2つついていて、「最大6kW」はその2口の合計なんです。2台が同時に充電すると、6kWを分け合って1口あたり3kWになります。
つまり「6kW器」と書いてあっても、混んでいる時間帯に隣でも充電していれば、自分の取り分は3kWまで。これは知らないと「思ったより遅い」と感じるポイントなので、普通充電は”3kW想定”で時間に余裕をみておくのがおすすめです(急いで満充電したい時は急速充電へ、という使い分けですね)。
とはいえ今回のように、ランチ+買い物の1時間を充てるなら3kWでも十分。17%回復できれば、帰り道の安心材料には足ります。
1台で複数サービス対応——「対応ネットワーク」を知ると使える場所が広がる
ENEOS Charge Plusの弱点は、冒頭で触れた通り「まだ自社の充電器が少ない」こと。でも、それを補う仕組みがありました。
今回使ったENECHANGE製の充電器、本体ラベルをよく見ると3つのロゴが並んでいたんです。

- eMobility Power
- ENEOS Charge Plus
- TOYOTA Wallet
つまりこの1基の充電器は、3つのサービスのどれからでも使えるということ。私はENEOS Charge Plusアプリで使いましたが、eMPの人もトヨタウォレットの人も、同じ充電器を使えるわけです。
ここがポイントで、ENEOS Charge Plus「専用」の充電器は少なくても、こうした提携ネットワーク(ENECHANGEの普通充電器など)が対応しているおかげで、アプリのマップで探すと使える場所は思ったより見つかります。逆に言えば、充電器に貼られた対応ロゴを確認すれば、自分のアプリで使えるかどうかが分かるということ。出先で充電したい時の、地味だけど役立つコツです。
結論:自宅充電メインの我が家に「月額0円のスポット充電」はアリだった
最後に、いちばん知りたいところ——「自宅でほぼ充電が足りている家庭に、外の充電サービスは必要?」への、我が家なりの正直な答えです。
結論はこう。
会員カード(月額あり)はいらない。でも「月額0円」のENEOS Charge Plusは、入れておいて損なし。
理由はシンプルで、月額0円なら、使わない月のコストはゼロだから。普段は自宅充電で完結していても、今回の秩父のような遠出の時だけ「お守り」として使えます。しかも単価は会員プランとほぼ同じ。「持っているだけならタダ、使えば実費だけ」という、たまユーザーに一番うれしい形でした。
逆に、こんな人はeMP会員やENEOSのプレミアムプラン(月額制)を検討した方がいい、というのも正直に書いておきます。
- マンション等で自宅充電ができず、外での充電がメインになる人
- 毎月のように急速充電を何度も使うロングドライブ派
我が家のように「自宅で充電できる+遠出はたまに」という家庭なら、月額0円のスポット充電アプリを1つ入れておくのがちょうどいい。会費を気にせず、必要な時だけ気軽に使える安心感は、思った以上に大きかったです。
そして秩父では、この充電の1時間をまるごと名物グルメに使えました。「待たされる時間」ではなく「楽しむ時間」に変わる——これがスポット充電の一番の魅力かもしれません。その様子は別記事にまとめています。
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